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冬にあらわれる凍害とは?

公開日:2024.01.12 最終更新日:2024.01.12

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

皆さん、こんにちわ!

鈴吉ペイント郡山支店です。今回は冬の寒い時期にしか起こらない凍害について説明いたします。

福島県などの寒冷地はもちろん、寒い季節は全国で起こりうる危険性のある外壁の「凍害」。

凍害を放置しておくと、建物の構造自体に障害を与えるため大変危険です。

今回は外壁に起こる凍害について。

凍害が起こる原因や予防対策、対処方法、補修にかかる費用目安などを詳しくご紹介します!

家と雪

外壁に起こる凍害とは?その現象の種類や発生しやすい場所

外壁に起こる「凍害」という現象をご存じでしょか。

凍害とは、外壁材が吸水した水分が凍結と融解を繰り返すことによって、劣化していく現象のこと。

塗装がボロボロに剥がれたり、外壁材が割れてしまったりと、材料自体が劣化してしまいます。

とくに北海道や東北地方など極寒地でよく発生する現象ですが、寒い時期は劣化の程度に差はあるものの、全国で起こる可能性があります。

なお、家の立地によっても劣化状態に差がでます。

例えば、北側の外壁やコーキング周辺、窓サッシの下など、日が当たらない場所や湿気・水がたまりやすい場所は、より一層発生する可能性が高まるため注意しましょう。

凍害の症状には、主に3つの種類があります。

①ひび割れ

外壁表面にひび割れが発生する現象です。

最低気温が−2度以下になると発生しやすくなります。

②スケーリング

外壁表面のセメントペーストが剥がれ落ちる現象です。

最低気温が−2度以下になると発生しやすくなります。

③ポップアウト現象

外壁表面のコンクリートが薄い皿状に剥がれ落ちる現象です。

外壁の凍害はこんな原因で起こる!

傷んだ外壁

外壁に凍害が発生する主な原因は、ずばり経年劣化です。

凍害が起きやすい窯業系サイディングは、経年とともに塗膜の効果が少しずつ失われ、水を吸収しやすい状態に。

外壁が水を含むと、夜間など気温が下がった際にその水が凍結します。

水は氷になると約10%も体積が増えるように、外壁内部に侵入した水分も凍ることで膨張します。

その後、日中の暖かいときに溶けてまた水に戻り、夜にまた凍る…というサイクルを繰り返し、ヒビ割れや外壁材の剥がれ、建築材の腐食や欠損の発生に繋がるのです。

凍害は一度発生するとどんどん進行してしまい、最悪の場合は建物の躯体(くたい:建物の構造を支える骨組み)がダメージを受けることも。

凍害の症状は放置せず、すぐ補修・メンテナンスを検討しましょう。

外壁に凍害が起きたときの対処法!費用目安や予防策は?

家の診断

凍害が起きたときの対処法と補修にかかる費用、事前にできる予防策についてもご紹介します。

凍害の補修方法は「部分貼り替え」がおすすめ

凍害によるひび割れが小さい場合は、補修剤で割れた部分を埋める「パテ補修」という方法があります。

しかし、水分を一度含んでしまった窯業系サイディングは、表面部分だけパテで保護しても、内部の水分が残っている状態であれば内部の水分も一緒に閉じ込めてしまうため、直ぐに凍害が発生してしまう可能性があります。

あまりおすすめできる方法ではありません。

この場合、有効的な局所的な補修方法としては、水分を含んで凍害が発生した部分を「部分的に貼り替えする」ことをおすすめします。

費用相場は1カ所あたり10万円〜と安価ですが、部分的に貼り替えるため、その部分が色柄や厚みも変わる場合もあり、仕上がりはパッチワーク的な感じになってしまうので、見た目は良くありません。

また使用するサイディングは主に「窯業系サイディング」と「金属サイディング」の2種類がありますが、凍害対策としておすすめなのが金属サイディングによる外壁リフォームです。

窯業系サイディングは再び凍害が起きる可能性があるのに対し、金属サイディングは金属ですので、そもそも水を吸収しません。

そのため、水分によって外壁材が破壊されることもなく凍害が起きることはありません。

凍害の予防対策

凍害はしっかりと予防することで発生を未然に防ぐことができます。

予防対策①専門家による定期的なメンテナンス

凍害を防ぐためには、初期の小さなひび割れを修繕するということが非常に重要になります。

そのためには、業者など専門家に定期的な点検とメンテナンスをしてもらいましょう。

外壁に窯業系サイディングを使用している場合は新築から約7~8年、それ以外の場合は約10年でメンテナンスしてもらうことをおすすめします。

予防対策②外壁塗装

窯業系サイディングは、経年とともに塗装の防水効果が少しずつ失われるため、水を吸収しやすい状態になり凍害が起こります。

塗装の防水効果が切れるタイミングで外壁塗装を行うことで、防水の役割を持ち、外壁が水分を吸収するのを防ぎます。

予防対策③外壁通気工法

凍害は湿気が多い場所でも起こりやすくなります。

そのため、湿気がたまりやすい直貼り工法の場合は、建物の躯体と外壁材の間に空気の層を作り、さらに壁を水分や湿度が溜まることを防ぐ透湿防水シートで覆う「外壁通気工法」でリフォームすることも、凍害対策として有効です。

外壁に凍害が起こる原因を知って、正しい対処を!

凍害とは、外壁材が吸水した水分が凍結と融解を繰り返すことによって、劣化していく現象のこと。

凍害の症状には主に3つ。

  1. ひび割れ
  2. スケーリング
  3. ポップアウト現象

外壁に凍害が発生する主な原因は経年劣化です。

凍害が起きてしまった場合は、症状に合わせてパテ補修や張り替えを行うなど、早急に修繕しましょう。

鈴吉ペイントでは、 ~帰りたくなる家~ をモットーに日々活動しています。

そんな鈴吉ペイントが東北初上陸となりました。

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