無機塗料とは?
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目次
□無機塗料とは?有機塗料との違いを解説
無機塗料とは、鉱物やガラスなどの無機物を配合して作られた塗料のことを指します。
その最大の特徴は、炭素を含まない無機物を主成分としている点にあります。
無機物は紫外線による劣化が少なく、理論上は半永久的な耐久性を有します。
これに対し、一般的な有機塗料は石油由来の樹脂を使用し、紫外線に弱いという特性を持っています。
一方、有機塗料はアクリルやウレタンなどの樹脂を基にしており、これらの樹脂によって塗膜の基本性能が決まります。
しかし、有機物が原因で色あせやチョーキングなどの劣化が起こりやすいです。
対照的に、無機塗料は紫外線による劣化が少なく、色褪せや塗膜の劣化が著しく少ないという利点があります。
無機塗料の耐久性は大きなメリットですが、それには質の高い無機物を適切な割合で混合することが必要です。
市場には様々な無機塗料が存在し、中には質の悪い製品を高額で販売する悪質な業者もいます。
したがって、無機塗料を選ぶ際には、製品の質を見極めることが重要です。
□無機塗料のメリットとデメリット
*メリット
1:長寿命
無機塗料の耐用年数は一般的に20~25年とされており、高耐候性によって美しい外壁を長期間保つことが可能です。
これにより、頻繁なメンテナンスの必要性が減少し、長期的なコスト削減につながります。
2:難燃性
無機塗料は燃えにくい性質を持っています。
これは、有機樹脂を主成分とする塗料と比較して、火災の際の安全性を高める要素となり得ます。
3:超低汚染性
親水性や静電気を起こりにくくする特性により、無機塗料は汚れが付きにくく、外壁を清潔に保つ効果があります。
これにより、外壁の美観を長期間維持できます。
*デメリット
1:価格
高品質な無機物を使用しているため、無機塗料は一般的な有機塗料と比較して高価格です。
高性能である分、どうしても価格は高く感じてしまいがちです。
2:施工技術
無機塗料を最大限に活かすためには、下地処理や塗装工程において高度な技術が必要とされます。
適切な施工が行われない場合、塗料の潜在能力を引き出せません。
3:艶の調整制限
無機塗料の仕上がりは基本的に艶があり、完全には艶を消せません。
これは、デザインの自由度に影響を与える可能性があります。
□まとめ
この記事では、無機塗料の基本的な定義、有機塗料との比較、無機塗料が持つ特性とそのメリット、デメリットを解説しました。
無機塗料はその耐久性や環境耐性に優れる一方で、価格や施工技術の要求度、艶の調整制限といったデメリットも存在します。
これらの情報を踏まえ、読者が自宅の外壁塗装に最適な塗料を選ぶためのガイドとなれば幸いです。
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