話題のラジカル制御塗料『ラジカルってなに?』そんな疑問解説します!
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目次
ラジカル制御型塗料(ラジカル塗料)とは?
ラジカル制御型塗料(ラジカル塗料)とは、ラジカル制御型の酸化チタンを使った塗料のことです。塗料にはさまざまな成分が含まれており、その一つが色をつけるための顔料です。特に白色や白っぽい淡い色を表現するための顔料には、酸化チタンが用いられます。外壁には欠かせない白い色彩を作るのに不可欠な酸化チタンですが、紫外線に当たると「ラジカル」を発生させてしまいます。ラジカルは塗料の樹脂を壊してしまうため、塗膜(塗料を塗ってできた膜)の劣化にもつながります。塗膜の劣化として代表的なのが色褪せやチョーキング現象です。
チョーキング現象は白亜化現象とも言い、外壁を触った時に白い粉がつく状態のことです。「ラジカル制御型の酸化チタン」と「光安定剤」を使ったラジカル制御型塗料には、チョーキング現象を抑制する効果があります。
そもそもラジカルって何?
上で説明したとおり、ラジカル制御型塗料に含まれる酸化チタン(顔料)に、紫外線(太陽光)が当たると「ラジカル」が発生します。発生したラジカルは、塗料の樹脂や顔料を破壊してしまうのです。ラジカルにより塗料の樹脂や顔料はダメージを受け、塗膜も劣化していきます。ラジカルにより劣化した塗膜(塗料)から顔料が分離し、チョークのような粉になって浮き出てくるチョーキング現象を引き起こします。
ラジカル塗料の特徴
ラジカル塗料は、正式な名称である「ラジカル制御型塗料」からもわかるように、ラジカルを抑える機能を持っています。「チョーキング現象」は、酸化チタンに紫外線が当たることで発生したラジカルで引き起こされます。劣化要因となる「ラジカル」を抑える効果に優れているため、「チョーキング現象」の防止に効果を発揮します。
ラジカルの抑制より、塗膜の劣化も防げるため、外壁の耐久性を高める効果も期待できます。ラジカル塗料の耐用年数は10年以上とも言われ、外壁塗料の中でも人気のあるシリコン塗料も高い耐久性を誇るとされています。一方でラジカル塗料は近年登場した歴史の浅い塗料であり、耐用年数についてはまだまだ検証が必要である点は留意しておきましょう。
人気塗料「シリコン塗料」との違いとは?
ラジカル制御型塗料 | シリコン塗料 | |
---|---|---|
耐用年数 | 14年~16年 | 7~10年 |
費用 | 2,930〜4,290円/㎡ | 1800~2500/㎡ |
コストパフォーマンス | 良い | 標準 |
調色可能色 | 淡彩色~中彩色 | 淡彩色~濃色 |
製品数 | 少ない | 多い |
実績 | 少ない | 多い |
一般的に塗料とは、彩色をする「顔料」と「樹脂」に添加剤などからできています。この他、塗料の種類によって溶剤や水なども含まれています。そして塗料に含まれる「顔料」の中に、ラジカルを発生させる「酸化チタン」が含まれています。
ラジカル制御型塗料の場合も「樹脂」と「顔料」が同様に含まれていますが、「顔料」に「ラジカル制御型酸化チタン」が用いられている点で従来の塗料とは大きく異なります。
「シリコン塗料」とは、シリコン樹脂をメインに用いた塗料のことを指します。従来のシリコン樹脂では、顔料に「酸化チタン」が含まれています。シリコン塗料のほうがリーズナブルであり、調色可能な色も豊富です。また以前からある塗料のため施工実績も多く、製品の選択幅が広いという点はメリットと言えるでしょう。
一方、従来のシリコン塗料にラジカル制御型酸化チタンを用いたのが「ラジカル制御型シリコン塗料」と呼ばれる新たな塗料です。新たなラジカル制御型シリコン塗料は、従来のシリコン塗料よりも耐久性に優れているのが特徴です。チョーキング現象をはじめ、劣化を防ぐ効果が大きい利点を持っています。
ラジカル制御型塗料の5つのメリット
ここからはラジカル制御型塗料の持つメリットについて詳しくお伝えします。ラジカル制御型塗料の長所として次の5つが挙げられます。
安価かつ高性能
ラジカル制御型塗料は高性能でありながら価格が安く、コストパフォーマンスに優れています。その理由は、塗料に含まれる樹脂が一般的に普及しているものだからです。通常、新機能が加わった塗料はその分、価格に上乗せされて販売されます。ラジカル塗料に関しては、一般的な塗料と同価格で性能がアップした塗料であり、費用対効果の高い製品と言えるでしょう。
チョーキングが起きづらい
塗料に含まれるラジカル制御型酸化チタンにより、劣化因子である「ラジカル」を抑える効果が期待できます。紫外線や雨風の影響で発生するラジカルにより塗料が劣化して起きるチョーキングが発生しにくいのもラジカル塗料のメリットのひとつです。塗膜が長持ちするため、ひび割れや水漏れの発生も抑制できます。
施工時の作業性が高い
ラジカル制御型塗料は塗料の伸びが軽く、飛散しにくいという特徴があります。ラジカル塗料はその作業性の高さゆえ、金属サイディングや窯業系サイディング、モルタル、ALCパネル、木部、鋼板など材質を問わず幅広い外壁に塗装ができる利点を持っています。
汚れが付きにくい
ラジカル制御型塗料は、シリコン塗料など一般的な塗料と比較した場合、汚れが付きにくいことも特徴です。外観を長く保ちたい方に特におすすめの塗料になります。同じく外観の維持に適した素材にフッ素塗料があります。フッ素塗料はラジカル塗料よりも汚れにくく、外観を保つのに向いています。ただしラジカル塗料よりも高価です。フッ素塗料を用いることで耐久性は上がるものの、コストパフォーマンスは低下するデメリットがあります。
耐久性が高い
ラジカル制御型塗料の何よりの強み、「耐久性の高さ」に関しては繰り返しお伝えしてきました。一般的に使うシリコン塗料などに比べて、ラジカル塗料の耐久性は段違いです。ラジカル塗料とシリコン塗料は価格の差はそれほどではありません。しかし耐久性(耐用年数)ではラジカル塗料が圧倒的に上回っています。優れた費用対効果は大きなメリットと言えるでしょう。
ラジカル制御型塗料の3つのデメリット
高い品質を持つラジカル制御型塗料ですが、デメリットもあります。ラジカル塗料の3つのデメリットについて詳しく説明します。
他の塗料に比べて知名度・実績が少ない
ラジカル制御型塗料のデメリットは、歴史が浅いという点です。ラジカル塗料が市場に登場してからはまだ10年も経っていません。他の塗料に比べて施工実績も少なく、知名度はまだまだです。ですのでラジカル塗料を積極的に取り扱っている業者も少ないのが現状です。ラジカル塗料のメリットを知り、ぜひ自宅に使いたいと考えても断られてしまう場合も少なくないのです。
「ラジカル塗料を使いたい」とお考えの場合は、施工を依頼先する業者への確認が不可欠です。新しい塗料であっても、メーカーはしっかりと試験・テストを行って販売しています。ただし、実績の少なさを理由に、使用を迷う方もいらっしゃるかも知れませんね。
濃色の調色が難しい
2つめのデメリットは、濃い色の調色が難しいということです。ラジカル塗料の主成分は、ラジカルを抑制する白色顔料「高耐候酸化チタン」です。ですから、ブラックやネイビーなど濃い色にラジカル塗料を塗装してしまうと、ラジカル抑制効果を発揮するのが難しくなります。
ただし、外壁塗装で濃色の塗料を選ぶかどうかは樹脂の耐候性・耐光性が影響します。特に海沿いで塩害の多い場所、日当たりのいい場所などの条件を考慮し、塗料の選択を行うことが大切です。
選べる製品数が少ない
ラジカル制御型塗料の場合、選べる製品数が少ないこともデメリットとして挙げられます。ラジカル塗料は新しい材料のため、大手メーカーでも外壁・屋根それぞれ1種類ほどしか販売していないのが現状です。そもそもの製品数が少ないため、ツヤや色合いなどで希望どおりの塗料が見つからない可能性を心しておく必要があります。
ラジカル塗料はこんな方におすすめです
ラジカル制御型塗料を特におすすめしたいのが、初期費用が多少高くなっても、良い塗料を選び抜きたいという方です。また見積金額がそれほど変わらない場合で、ラジカル塗料と一般塗料のどちらかに迷っている場合もラジカル塗料を推奨します。また淡彩色系の色での塗り替えなら、迷わずラジカル塗料を選ぶといいでしょう。
鈴吉ペイント郡山支店おすすめのラジカル制御塗料
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