外壁の結露について解説します!
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目次
今回は「外壁の結露」についてご紹介します!
結露と聞くと、窓の結露のイメージが強いかと思いますが、外壁も結露が発生することがあります。結露は水分なので、外壁にとって好ましくない現象です…。
このブログを読み、結露の原因や対策を知って、結露による外壁のダメージを防ぎましょう!
外壁に起こる結露の種類とは?
結露には2種類あるのを、ご存じでしたか?それぞれの特徴と違いについて見ていきましょう。
■外部結露
外部結露はわかりやすく言えば、目に見える部分に生じる結露で、例としては外壁の外側や窓ガラスなどが挙げられます。
■内部結露
内部結露は、その名の通り外壁内部で結露が発生している状態で、目には見えない分気づきづらく、深刻化しやすいので要注意です。
外壁に結露が起こる種類と原因とは?
結露は、屋外と室内など、内側と外側で温度差があると、空気が冷えた際に空気に含まれていた水分が水滴になり、結露が発生します。空気は気温が高いほど多くの水分を含むことができるため、気温が下がると含み切れない水分が水滴となって出てきます。
■外部結露
外部結露はわかりやすい例でいうと、窓や外壁の結露です。
窓の場合は、室内の温かい空気が、外気によって冷やされた窓に触れることで水滴となり、結露が発生します。外壁の場合は、逆に室内が寒く、外が暑い場合に、外の温かい空気が冷たい外壁に触れることで結露が発生します。
外壁の外部結露は、日中太陽によって温められた空気が、夜の冷たい外壁に触れることで冷やされて発生するため、冬に起きることが多いです。
■内部結露
内部結露は壁内結露とも言われ、家の内壁と外壁の間で起こる結露です。
内部結露の原因としては、主に3つ挙げられます。
1つ目は、室内と屋外の気温差です。湿った暖かい空気は寒い方へ流れる性質があるため、夏は外から中へ、冬は中から外へと流れていきます。その際に、ある一定の温度を下回ると水滴となり、結露が発生します。夏でも冬でも発生する点が外部結露とは異なる点です。
2つ目は、換気が不十分であることです。換気が不十分であるために、湿度の高い空気が壁内に入ってしまい、より結露が発生するリスクが高くなります。
3つ目は、断熱材の問題です。断熱材が不適切に使用されていたり、劣化していることによって、外部の冷気・湿気が侵入しやすくなったり、壁内の温度が下がり水滴が発生しやすい状態になってしまいます。
外壁に結露が起こることで現れる症状とは?
■カビの発生
外壁に結露が起こるということは、湿気が多いということです。湿気が多い環境は、カビが好む環境であり、繁殖を促します。
カビが発生すると、見た目が黒などに汚れることはもちろん、外壁材の劣化を早めたり、人によってはアレルギー反応の原因になったりすることもあります。
■家の躯体の腐食
結露は、外壁の内部を腐食させることに加えて、家の躯体(骨組み部分)までも腐食させることがあります。結露をしている部分から住宅全体に広がり、最悪の場合、住めないお家になってしまいます。
■白アリやダニなどの害虫の発生
湿気の多いところは白アリやダニにとって好環境。
白アリは湿気の多い木を好んで食べ、家を蝕んでいきます。床がきしむようになったり、柱などの強度が弱くなったりと危険なお家になっていきます。
外壁結露の対策方法
■定期的なメンテナンス
症状が深刻になる前に、こまめなメンテナンスを行うことが一番簡単にできる対策です!
■通気層を設ける
外壁の内部には、「防水層」と呼ばれる雨水の侵入を防ぐ層と、「通気層」と呼ばれる湿気を排出する層があります。
2000年頃より、「外壁通気工法」という通気層をつくる工法が義務化されていますが、それ以前は「直貼り工法」という防水層の上に直接外壁材を貼る工法がよく用いられていたため、通気層がない住宅も多いです。直貼り工法の住宅は、湿気が排出されづらく、先ほどの見出しのなかで書いたような症状が出やすくなってしまいます。
もし、お住まいの住宅に通気層がない場合は、外壁の張替えを行うことで、外壁通気工法の外壁に変えて、内部結露対策をすることができます!
■外断熱にする
断熱方法には「外断熱」と「内断熱」があり、それぞれにメリット・デメリットがありますが、結露対策の観点から見ると、外断熱がおすすめです。
外断熱は、柱よりも外側に、家をぐるっと一周囲むように断熱材を設置します。そのため、屋外の空気の冷たさが壁の内部まで到達せず、壁内部と室内の温度差は小さくなるので、内部結露は発生しづらくなります。
ただし、ほとんどの日本の住宅は内断熱で作られており、内断熱を外断熱にするには大きなコストがかかるため、慎重な検討が必要です。
■親水性に長けている塗料を選ぶ
外壁塗料を親水性にたけているものを選ぶと、水になじみやすくなり、外壁の表面上に水滴が残ることを防ぐため、結露対策になります。
いかかでしたでしょうか?
身近なようで、実は怖い「結露」。
「いつものことだから~」と軽く捉えずに、しっかり対策をして、大切なお家を守ってくださいね!
内部結露という見えない部分の結露もあるということも忘れずに。
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